きた北海道の魅力 Charm of Northern Hokkaido

BIRDS

はるかな旅をする渡り鳥や
厳しい環境で生きる海鳥が、
きた北海道を訪れる。
豊かな自然の中で羽を休め、
新しい命を育み、
そしてまた帰って行く。
懸命に生きるその姿に、
人生を重ね合わせてみる。

マガン

数万羽のマガンが一斉に空を飛ぶ

日本で見られるマガンは、夏季にシベリアで繁殖し、寒くなると南下して宮城県の伊豆沼などに飛来する「渡り」を行います。美唄市にある宮島沼は、ピーク時には約6万羽のマガンが飛来する、日本最大かつ日本最北の中継地。シベリアに向かう途中の5月上旬と、シベリアから南下する途中の9月下旬が観察のベストシーズンで、マガンが早朝に一斉に飛び立つ「ねぐら発ち」と、夕暮れ時に集まってくる「ねぐら入り」は圧巻です。

オオワシ

冬の到来を告げる国内最大の猛禽類

極東地域だけに生息するオオワシは、日本で観察できる最大の猛禽類。カムチャッカ半島、アムール川下流域、サハリン北部で繁殖し、越冬のために北海道へやってきます。黒と白のコントラストが美しい翼を広げて悠々と空を飛ぶ姿も、白銀の中で羽を休めている姿も、オオワシからは大物の風格すら漂います。雄大な自然の中で越冬するオオワシを観察しようと、世界中のバードウォッチャーが冬の北海道を訪れます。

ウトウ

世界最大の繁殖地で大迫力のシーンを

天売島は、約40万つがいのウトウが繁殖する世界最大の繁殖地。海鳥のウトウは海上で生活していますが、春の繁殖期を迎えると天売島にやってきます。断崖の上の地面に深さ1m以上の穴を掘って巣を作り、ひなが産まれる5月から、ひなが巣立ちを始める7月の約3か月を島で生活。親鳥は夜明け前に活動を始め、くちばしに大量のエサをくわえ、日が沈んでから巣に戻ってきます。ウトウの大群が上空を飛び交うシーンは大迫力です。

コハクチョウ

幸せの「ハッピーリング」を見よう

越冬のために日本に渡ってくるハクチョウには、オオハクチョウとコハクチョウがいますが、きた北海道には主にコハクチョウがやってきます。国内最大のコハクチョウの中継地として知られる浜頓別町のクッチャロ湖や、稚内市の大沼などで観察することができます。注目は春にみられる、ペアが絆を確かめるためにクチバシを合わせるハート型の求愛ポーズ「ハッピーリング」。この姿を見た人は幸せになれるそうですよ。